子ども同士のケンカで負傷した場合の学校の責任は?
学校生活における子ども同士のケンカは、日常茶飯事といえるでしょうが、もしケンカによってお子さんが負傷してしまった場合、学校には何らかの責任があるのでしょうか。
ここでは、子ども同士のケンカにおける学校の責任について考えていきます。
管理責任
学校の校長、担任などの教職員は管理責任を負っています。
監督責任とは、生徒の行動を適切に見守り、危険な行為やトラブルを未然に防ぐ、あるいは発生した場合に適切に対応するという責任です。
教職員は、授業中に加えて、休み時間、放課後、部活動中、さらには登下校中や校外活動中など、学校の管理下にある時間帯には広く管理責任を負うことになります。
子ども同士のケンカによる負傷事故の場合、この学校側の管理責任が適切に果たされていたかどうかが、学校側の責任を判断する上で重要なポイントとなります。
子ども同士のケンカにおける管理責任の考慮要素
管理責任を怠ったかどうかの判断においては、以下の点が考慮されます。
- ケンカの予兆の有無
- ケンカの突発性
- 教師の配置・監視体制
安全配慮義務
学校と生徒との間には、学校に通うための民法上の契約関係があるとされています。
さらに、この契約関係には、生徒が安全に学校生活を送れるように、学校が生徒の命や体、健康を守るために必要な注意を払う責任(安全配慮義務)も含まれていると考えられています。
学校が安全配慮義務を果たしていたかどうかは、主に二つの基準で判断されます。
それは、「事故が起きることを前もって予測できたか(予見可能性)」と、「もし予測できたとして、その事故を防ぐことができたか(結果回避可能性)」という基準です。
これら2つを満たす場合には、学校側に損害賠償請求ができる可能性があるということになります。
まとめ
子ども同士のケンカによる負傷事故でも、学校側の義務違反が認められる場合には、学校に損害賠償責任が生じる可能性があります。
個別の事故状況によって判断は異なりますが、もしお子さんが学校でのケンカで負傷し、学校の対応に疑問がある場合は、まずは学校と十分に話し合い、必要に応じて教育委員会や弁護士などの専門家に相談することを検討しましょう。